落第忍者乱太郎及び忍たま乱太郎についての話を。
CATEGORY:小噺
2008年06月03日 (Tue)
…思わぬ方向に話が転がってしまった。
まぁいいや。
続きはそのうち。
まぁいいや。
続きはそのうち。
夕方、委員会の仕事を終えて、久々知が夕飯を食べていると、向かいの席にすぅっと誰かが座った。
箸を止めて顔を上げると、綾部喜八郎だった。
「こんばんは?久々知先輩」
何故か疑問系で挨拶をして、綾部は箸をとり、いただきます、と手を合わせる。
「やぁ、綾部。綾部もこの時間に晩飯ってことは、委員会?」
「えぇ、まぁ、そんなところです」
別に言葉を濁している訳ではなく、曖昧な物言いは彼の癖、みたいなものだ。
久々知も別段気にすること無く、食事を続ける。
「あ、」
ふ、と綾部が箸を止めた。
じっと炒り卵の皿を見詰めている。
「どうかしたのか?」
伊賀崎の毒虫とか入っていたんじゃないよな、まさか。
「久々知先輩、葱、食べます?」
「は?」
と、綾部は返事も聞かず、ぽいぽいと葱(炒り卵と一緒に炒められていた)を久々知の皿に入れて来た。
「綾部、葱、嫌いなのか?」
「えぇ、まぁ、そんなところです」
またしても曖昧に言葉を返し、綾部は食事を再開した。
久々知自身は、特に好き嫌いもないので、大人しく食べる。
やはり、おばちゃんの料理は美味しい。
「ところで先輩、明日、お暇ですか?」
唐突に、綾部が言った。
「え?あー…暇だけど」
「そうですか、良かったですね」
…こう振ったら、普通、『一緒に出掛けませんか』とかになるものじゃないのか?
いや、綾部に『普通』は通じない。
「…綾部は、暇じゃないのか?」
「僕、実は立花先輩のお供で町に行くんです」
「委員会の買い出しか?」
「いえ、本当は善法寺先輩と私的な買い物に行く予定だったそうですけど。善法寺先輩、お遣いに行く事になってしまった乱太郎の代理で保健室当番があるそうで」
「…相変わらず不運と言うか、人の良い…」
「じゃあ中在家先輩に引っ付いて図書室でだらだらしていようかとも思ったそうですけど、明日は月に一度の書架整理の日らしいんですよ。立花先輩、一緒に書架整理する気は全く無いそうです」
「……」
「そう言うわけで、ヤケ買いするそうです」
「…で、綾部は荷物持ち?」
「『大店の娘(妹)』役です。立花先輩は『(姉)』」
美人姉妹だなぁ…って、突っ込むところはそこじゃない。
何がしたいんだ、立花先輩。
「ちなみに、『大店の奉公人』役募集中だそうです」
つづく。
箸を止めて顔を上げると、綾部喜八郎だった。
「こんばんは?久々知先輩」
何故か疑問系で挨拶をして、綾部は箸をとり、いただきます、と手を合わせる。
「やぁ、綾部。綾部もこの時間に晩飯ってことは、委員会?」
「えぇ、まぁ、そんなところです」
別に言葉を濁している訳ではなく、曖昧な物言いは彼の癖、みたいなものだ。
久々知も別段気にすること無く、食事を続ける。
「あ、」
ふ、と綾部が箸を止めた。
じっと炒り卵の皿を見詰めている。
「どうかしたのか?」
伊賀崎の毒虫とか入っていたんじゃないよな、まさか。
「久々知先輩、葱、食べます?」
「は?」
と、綾部は返事も聞かず、ぽいぽいと葱(炒り卵と一緒に炒められていた)を久々知の皿に入れて来た。
「綾部、葱、嫌いなのか?」
「えぇ、まぁ、そんなところです」
またしても曖昧に言葉を返し、綾部は食事を再開した。
久々知自身は、特に好き嫌いもないので、大人しく食べる。
やはり、おばちゃんの料理は美味しい。
「ところで先輩、明日、お暇ですか?」
唐突に、綾部が言った。
「え?あー…暇だけど」
「そうですか、良かったですね」
…こう振ったら、普通、『一緒に出掛けませんか』とかになるものじゃないのか?
いや、綾部に『普通』は通じない。
「…綾部は、暇じゃないのか?」
「僕、実は立花先輩のお供で町に行くんです」
「委員会の買い出しか?」
「いえ、本当は善法寺先輩と私的な買い物に行く予定だったそうですけど。善法寺先輩、お遣いに行く事になってしまった乱太郎の代理で保健室当番があるそうで」
「…相変わらず不運と言うか、人の良い…」
「じゃあ中在家先輩に引っ付いて図書室でだらだらしていようかとも思ったそうですけど、明日は月に一度の書架整理の日らしいんですよ。立花先輩、一緒に書架整理する気は全く無いそうです」
「……」
「そう言うわけで、ヤケ買いするそうです」
「…で、綾部は荷物持ち?」
「『大店の娘(妹)』役です。立花先輩は『(姉)』」
美人姉妹だなぁ…って、突っ込むところはそこじゃない。
何がしたいんだ、立花先輩。
「ちなみに、『大店の奉公人』役募集中だそうです」
つづく。
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