＃ 豆腐の角に頭をぶつけて。

“Your skin is smooth and pure white just like smooth fine-grained tofu.”

“But your heart is hollow like tofu lees.”

※特に意味は無い。

そんな訳でくく→綾？妄想文。
何か恥ずかしいので続きで。

僕の隣にいる綾部は気だるそうに小説の頁を捲っている。
四半時程前から、彼はずっとここに座って眉ひとつ動かさずに活字を目で追っている。

『豆腐の角に頭ぶつけて死ぬ事って可能なのかなぁ？』

陽に透ける薄朽葉の髪をぼんやりと眺めながら、僕は彼にそう問うた。
ただ彼の声が聴きたいと思って口にした、他愛も無い問いだった。

今まで本に落としていた透明な鼠色の瞳を僕に向け、彼は色素の薄い唇を開いた。

『液体窒素で凍らせれば可能だと思いますけど、やってみますか？』

そう言う彼の目は何時も通り、全く笑っていなかった。

***

①ウチのあやべさんの髪はコピックスケッチのＥ７１で、目はＣ３です。
②あやべさんが読んでいるのは『都会のトム＆ソーヤ③』
③↑は僕が今日買った本。
④久々知もその想いが遂げられる日は多分来ない。
⑤灰色が色名として定着したのは明治以降。